睡眠不足はなんで美白に良くないの?

■美白と睡眠の関係とは

 

健康は毎日、質の良い睡眠からといわれます。睡眠不足はもっての外ですが、ただ漠然と睡眠をとれば良いというものでもなく、「質の良い睡眠」が推奨されるのです。質の良い睡眠は、シミに関係する成長ホルモンやメラトニンというホルモンの分泌量にも影響しますので、最良の睡眠の確保が最終的に、お肌の美白にまでつながっていきます。

 

 

・ゴールデンタイム

 

しっかりとした睡眠をとれば、お肌の調子もよくなる…。よくいわれるのがゴールデンタイムです。お肌のために、必ず睡眠をとる時間帯をいうのですが、その時間が22時~2時の間だといわれています。

 

理由は、その間に活発化する成長ホルモンが脳内から分泌されるメラニンの生成を抑制するホルモン(メラトニン)の分泌を促進させるからで、その逆もまたそういえる相互作用があるからです。

 

最近では、成長ホルモンの分泌は就寝後3~4時間だという説もありますから、21~22時までには就寝をするとしておけば間違いはないでしょう。

 

メラトニンは強い抗酸化作用を持っていますので、分泌が多ければ多いほど、細胞の酸化を抑制し、睡眠の質を高めてくれる役割もしますから、毎日ゴールデンタイムにはしっかり睡眠を摂る生活のリズムを作ることが大切になります。

 

 

・セロトニンとは

 

セロトニンもメラトニンと同じく脳内で分泌されるホルモンになります。元々は心身の安定に関係する自律神経に影響あるホルモンですから、セロトニンが正常に働けば、健康で快適な日々を送れますが、睡眠が乱れると分泌を妨げることになってしまいます。無気力、集中力欠如、イライラ、疲れやすいなど心身の不調を生む原因となり、さらに不調を呼ぶ悪循環に陥ってしまうでしょう。

 

さらに、睡眠不足によってセロトニンが減ると、メラトニンも減り、成長ホルモンも減りという総崩れが起こります。お肌が生まれ変わるサイクルも乱れることになっていくのです。一見、睡眠とは関係がなさそうなセロトニンですが、お肌のためにも重要な役割を果たしていることがわかるでしょう。

 

 

・お肌のターンオーバー

 

ゴールデンタイムの22時~2時にしっかり睡眠をとらないと、成長ホルモンの分泌がなかなかうまくいかなくなります。この時間帯は、お肌の細胞をよみがえらせる準備(成長ホルモン分泌増加によるお肌のターンオーバー)をする時間帯ですから、不規則な睡眠や寝不足を繰り返していると、ターンオーバーではがれるはずのメラニンを沈着させてしまう原因を作っていることになります。

 

 

 

■お肌にいい栄養成分

 

お肌にいいことの基本は、食事からということもいえます。いろいろな栄養成分がありますが、とりあえず、お肌のコンディションを整えてくれるのは、ビタミン類をとることだと漠然と思っている方も多いでしょう。そこで、今から、どのビタミンがどんな働きをするのかを知って、どんな食材を選べばいいのかを2つ、3つほどでも覚えておくだけでも、毎日の食生活やお肌への美意識に違いが生まれます。積極的にビタミンを知る機会です。お肌にいいビタミンの代表を挙げてみます。

 

・ビタミンA

 

よく、ビタミンと緑黄色野菜という単語は耳にすることでしょう。ビタミンAというのは、脂溶性ビタミンになり、動物系タンパク質に含まれるレチノールと緑黄色野菜に含まれるβカロテンの2つ分かれています。食べ物でいうと、レバー、ほうれん草などが代表例です。

 

お肌の免疫力や抵抗力をアップしてくれる働きと同時に、お肌を丈夫にしてくれますから、潤いのある美肌への基礎作りには必須栄養素だといえます。

 

 

・ビタミンC

 

水溶性ビタミンになり、美肌にしてくれるとか、メラニンに作用して美白にしてくれるとか、誰でも知っている有名なビタミンです。コラーゲン作りに関係しますから、プルプルしたお肌作りにとっては必要不可欠な栄養成分になります。

 

最もポピュラーなビタミンで、水溶性はいつも補給が大事ですから、身近なサプリメントや美容ドリンク、フルーツ類などで

摂取できるようになっています。特にアセロラやいちごに多く含まれているでしょう。

 

 

・ビタミンB群

 

ビタミンB群とは、ビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンをまとめて呼ぶ総称です。特に、お肌の美白やシミ対策に密接につながるのは、ビタミンB2とビタミンB6になります。

 

ビタミンB2は、ニキビや肌荒れを防ぎますが、水溶性ということで毎日の食事やサプリメントでの意識した補給が必要です。豚肉、納豆が代表例です。

 

ビタミンB6は、女性ホルモンで重要なエストロゲンの代謝を促しながら、ホルモンバランスの乱れを防ぎ、肌荒れから守ってくれます。大豆製品、サンマが代表例です。

 

 

・ビタミンE

 

脂溶性ビタミンで、お肌の酸化防止の作用があります。アンチエイジングの代表的なビタミンといえるでしょう。血行促進もしてくれますし、ビタミンAやCと一緒にとれば、相乗効果が期待できます。お肌のバリアをしっかりしてくれ、乾燥からも守ってくれるでしょう。はまち、アーモンドが代表例です。