美白になる栄養素

■食事と美白の関係性とは

 

・美白に大切な食事

美白ケアをしようとすると、つい化粧品に目がいきがちですが、すべては体から始まっています。もちろん、肌の外側から美白ケアのためのアプローチをかけることは良いことですが、体の内側から栄養素によってのケアも重要になります。

 

ケアといっても、毎日の食事に関わることでもありますから、日々の食生活に注意することが体の内側からケアをしていることと同じことなのです。毎日のちょっとしたことによって紫外線を吸収しにくくなる肌に近づき、肌のシミやくすみもできにくい状態になっていくでしょう。

 

バランスの良い食事で健康な肌になり、美白ケアにもなること。この事実を知ると、いかに食事での美白ケアが大事なのかがわかるのではないでしょうか。

 

 

・食事で補うならこの食品

 

美白効果には、抗酸化作用のある食べ物を摂取することは必要不可欠になります。食べ物から摂取可能な抗酸化成分は、抗酸化ビタミン(ビタミンA・C・E)、抗酸化ミネラル(亜鉛・セレン)、フィトケミカル(ポリフェノール、カロテノイド)の3つです。

 

抗酸化ビタミンの類はお馴染みですから想像通りでしょう。問題は抗酸化ミネラルとフィトケミカルです。抗酸化ミネラルの亜鉛の食べ物は、牡蠣、ココア、パルメザンチーズ、豚肉、牛肉など。セレンの食べ物は、納豆、マッシュルーム、豆腐、かつお節、卵など。フィトケミカルのポリフェノールは、そば、いちじく、ブルーベリー、ぶどう、緑茶など。カロテノイドの食べ物は、人参、かぼちゃ、みかん・パパイヤの皮、えび、かになどになります。

 

 

・食事は全てのベースとなる

 

美白と関係する栄養素というと、抗酸化作用があるということがわかります。抗酸化作用というのは、簡単にいうとアンチエイジング。細胞を若返らせるということです。細胞が若返ると、すべての臓器の機能が良く働くことになり、美容を意識する肌の調子も良くなるということになります。シワやしみ、そばかす、くすみなどのない健康な肌は理想的でしょう。

 

体が元気でなければ、肌が云々といってはいられません。ですから、食事で栄養素をバランスよく摂るということは、人が人として健康に生きていくためのベースとなっているのです。

 

忙しくてどうしても食生活がおろそかになってしまっているなら、ひとまずはサプリメントに助けてもらうこともありでしょう。だからといって基本は食事からの栄養素ですから、あくまでもサプリメントに頼るのは一時的なものだということは忘れないようにしたいものです。

 

 

 

■栄養素

 

メラニンを生成させない、活性酸素を抑える抗酸化作用のある栄養素を摂ることが重要になります。ビタミンC、ビタミンE、Lシステインなど、蓄積できない栄養素は、サプリメントを活用することも一つです。

 

・ビタミンC

 

水溶性のビタミンで、生や汁物での摂取がおすすめです。アセロラやパプリカに特に多く含まれ、レモン、オレンジ、トマト、ほうれん草、小松菜などにも含まれています。メラニンの元であるチロシナーゼの働きを抑え、メラニンを還元する作用もあります。

 

 

・ビタミンE

 

脂溶性のビタミンで、うなぎ、赤ピーマン、ナッツ類、アボガド、えごまなどに含まれ、ビタミンA、ビタミンCと一緒に摂取することで、今以上、肌のターンオーバーや抗酸化作用を発揮するといわれています。

 

 

・セラミド

 

塗ったり、飲んだりするのではなく、食べ物からセラミドを直接摂れるものとしての代表格はこんにゃく芋で、米や小麦より7~16倍ものセラミドが含まれています。他にも、黒豆、小豆、ゴボウ、ワカメ、ヒジキ、ソバ、コーヒー、紅茶、黒こしょうなどがありますが、とにかく、1日に必要なセラミドの量が600μg(マイクログラム)で、代表格のこんにゃくでさえ、換算すると約半丁の量を食べることになってしまいます。

 

そこで、セラミドの生成を助ける働きの食べ物も有効なものとして挙げられますので、積極的に摂取しましょう。玉ねぎ、じゃがいも、里芋、カリフラワー、白菜、キャベツ、人参、ほうれん草、トマト、ピーマンなどがおすすめです。さらに、セラミドを補うものとして、やはりサプリメントでの摂取が有効でしょう。

 

 

・リコピン

 

強い抗酸化力を持つ成分といえば、代表格にトマト(中でもミニトマトが一番)が挙げられるほど有名です。活性酸素除去作用がβ-カロテンの2倍、そしてビタミンEの100倍もあります。加熱調理やオイルと一緒の摂取が効率的摂取となるでしょう。

 

 

・Lシステイン

 

Lシステインというのは、栄養素そのものではなく、シスチンやメチオニンというアミノ酸が含まれたたんぱく質を摂れば良いことになります。

 

肉類(牛・豚・鶏)や魚介類(鰹・鮭・いわし・さんまなど)の動物性タンパク質や、豆類(カシューナッツ・納豆・くるみ・アーモンド・枝豆など)に含まれており、比べて野菜類には乏しいといえます。

 

代謝を促して、メラニンの生成を抑制してくれますから、できてしまったシミやそばかすなどを薄くするサポートをしてくれます。

 

 

・βカロチン

 

人参、かぼちゃ、ブロッコリー、みかん、すいかなどに多く含まれ、約1/3が小腸で吸収されたら、残りの一部が体内でビタミンAに変化します。

 

ビタミンAは、新陳代謝や肌のターンオーバーを促進し、抗酸化作用をもたらしながらメラニン排出をしてくれます。脂溶性ビタミンであるために、体内に蓄積ができますので、摂取の仕方が楽です。

 

 

・エラグ酸

 

ポリフェノールの一種で、いちご、ブルーベリー、ザクロ、クランベリー、赤ラズベリー、ブラックラズベリーなどベリー系の果物やナッツ類に多く含まれ、高い抗酸化作用によって、シミやそばかすを防ぐメラニン抑制効果が期待できます。

 

肌の漂白剤といわれるほど、美白効果には優れており、化粧品の成分としても配合されていることは周知の事実です。サプリメントを併用しながら摂取すると、効率よく摂れるでしょう。