キレイに日焼けをしてヘルシーボディに

■キレイに日焼け

 

・サンオイルの効果と日焼け

 

いよいよ、某化粧品メーカーの定番サンオイルCMなども開始され、夏に向けてのスタートです。どうせ日焼けをするなら、キレイに日焼けをして差をつけたいものでしょう。

 

海やプールサイドで焼く方、庭や日サロで焼く方など、日焼けをする方法もそれぞれですが、サンオイルの正しい知識を持っていると、キレイな日焼けが実現できて、ひと夏が楽しく過ごせるかもしれません。これまで日焼けに失敗した方も、ぜひ、サンオイルでの日焼けにチャレンジしてみてください。

 

サンオイルは昔からある夏の定番商品ですが、意外と認識が違うかたもいるようです。なぜか、真っ黒に日焼けしたい方が使用するものというイメージを持っている方が非常にまだ多いことは驚きですが、実際には、サンオイルの効果というのは日焼け止めと同じことになります。

 

では、塗っても日焼けをしないかというとそうではなく、火傷のような状態の炎症を起こさないようにキレイに、徐々に焼いてくれる効果があるのです。黒くなりたい度合いに合わせて、SPF(サンプロテクションファクター):日焼け止めの強さと、PA(プロテクショングレートオブUVAの略):肌が黒くなることを防御する強さの表示を見て、サンオイルを選ぶと良いでしょう。

 

・時間をかけてゆっくりと

 

キレイな日焼けとは…キレイに日焼けをするためには、まず、短時間で焼かないことはいうまでもないでしょう。元々、肌が黒い方で自信のある方は別ですが、少し浅黒いような方でも夏の日差しはキツイものです。火傷状態のサンバーンに陥ってしまってからでは遅いですから、ぜひ、時間をかけてゆっくりと楽しみながら日焼けをするようにしましょう。

 

紫外線の多い時間帯は午前10時~午後3時頃になりますから、肌が日焼けに慣れるまではその時間帯を避けるようにしたほうが無難でしょう。焼く時間もしばらくは30分、次に1時間、次に1時間30分と、様子を見ながら徐々に焼いていくほうがキレイに焼けます。後々、肌の負担を考えると、最初はもどかしいかもしれませんがこの方法がベターです。

 

紫外線は、曇っているような日でも案外多いもの。晴天の時の6~8割もの紫外線が降り注いていますから、曇りの日でも焼く時には必ずSPF15程度の日焼け止めを塗ってから始めるようにしましょう。

 

キレイに焼くように注意をすると、悪者扱いをされているメラニン色素を肌に無理なく定着させることができるのです。このように、サンバーンとは反対の、良い状態の日焼けをサンタンニングといます。

 

・肌を冷やしながら焼く

 

日焼けをするなら、時間と日にちをかけてじっくりというのは、どんなに慎重に焼いたとしても、肌にとっては火傷と同じ状態になるために、なるべく炎症を少なくさせながら…ということからです。

 

しかも、日焼けをした後は、水のシャワーを浴びたり、凍らせたタオルや氷を少し水にくぐらせて当てたり、ビニールに入れた氷水などを日焼け部分に当てたり、自分で冷やす処置が必要になります。この処置のことを「クールダウン」といいます。この時、直接氷を肌に当てないようにしましょう。

 

もし、日焼けした肌をそのままにしておくと、ヒリヒリとした痛みを感じたり、水ぶくれができてしまったりして、最終的には病院へ行かなければならなくなるほどの症状になってしまうこともありますから、日焼けした部分の熱がひくまで、しっかりと冷やすようにしましょう。少し感覚がなくなるくらいまで冷やしても構いません。それほどしっかりと冷やすことが大事なのです。

 

また、女性なら特に、シミやそばかす、ほくろなどの原因にもなりますから、自分では大したことはないと思っていても、必クールダウンはしておくことをおすすめします。

 

・日焼け後の保湿が大事

 

日焼け直後の肌は、とても乾燥していて火傷状態になっていますから、そのままにしていると炎症を起こしたり、ぽろぽろと皮膚が剥がれたりしてしまいます。

 

日焼け後の肌には、クールダウンと日焼け後肌専用のサンケア商品の活用は欠かせませんから、ぜひ、上手なお手入れを実行するようにしてください。

 

とにかく肌の保湿が大事になりますから、ひんやりと肌を引き締めるジェルタイプなども併用しながら、その後にしっかりと潤いを保ってくれる化粧水や乳液、クリームを丁寧に塗ることをしていきましょう。しばらくのクールダウンケアも必要ですから、クールダウンと保湿の両面スキンケアを行うことをおすすめします。

 

保湿に使用する化粧品類には特に注意が必要です。アルコールを含まない、低刺激性のものを使用してください。皮膚がダメージ状態にある時に、刺激物を塗ることは肌にとって危険だからです。しみたりした場合は、すぐに中止をし、様子を見ながら消炎作用のある化粧品を使用するようにしましょう。それでも症状が治まらなければ、病院ですぐ診察を受けてください。

 

また、肌に炎症がある時は体温も高くなっています。しっかりと水分補給をすることもしましょう。

 

■肌による日焼けの個人差

 

・肌の色が白いタイプ

 

日焼けをしやすい、しにくいといった、肌質の違いがどうしてもあります。元から色白の方は、日焼けをしにくい肌質でしょう。子供の頃から、外で遊ぶと赤くなってしまう場合が多く、シミやそばかす、ほくろのできやすい肌質だともいえます。

 

日焼けをしにくから、少しくらい日焼けをしても元に戻るから大丈夫とたかをくくってはいけません。焼けないというのは、メラニン色素の作用が少ないから紫外線を防げていないことにもなり、それこそきちんと紫外線対策をしければいけない肌なのです。

 

日焼けによるシミやしわ、たるみ、そbかす、ほくろなど、あらゆる肌の老化がすぐに現れてしまい、皮膚癌のリスクも高いといわれますので、むしろ色黒の方より要注意なのです。日本人は肌の色が白いといいますが黄色人種ですから、日焼けをしても白人とも影響は違います。ちなみに、白人の皮膚癌発生率は、日本人の100倍以上あるということです。

 

ですから、日中のむやみやたらと紫外線が強い時間帯に、急に肌の白い方がSPFやPA値の低いサンオイルを塗ったから大丈夫と、いきなり焼いてしまうなどということがあると、それはもう悲惨な状態になってしまうでしょう。

 

 

・肌の色が茶色っぽいタイプ

 

色白の方と比べて、元々肌の色が茶色っぽい方は、日焼けしやすい肌質だといえます。黒くなりやすい肌質でも2タイプあって、すぐ黒くなる方と、少し赤くなってからサンバーン状態(火傷の状態)から黒くなる方があるのです。肌の色が茶色っぽい方は、後者だといえるでしょう。

 

どちらにしても、色白の方よりメラノサイトの反応が敏感ですから、紫外線を感知すると即座に多くのメラニン色素を合成して、すぐに肌の黒さが定着することができます。シミやそばかす、ほくろなどの肌老化は出にくい肌質なのです。

 

ただ、だからといって肌が老化しないということではありません。肌の色が茶色っぽい方は、すぐ黒くなる方に比べると、一度は赤くなる反応を起こすわけですから、皮膚内の細胞がダメージを受けることに変わりはないことになります。

 

色が黒い方は、サンオイルのSPF0~4あたりで焼いても構いませんが、さすがにSPF0というものは避けたほうが良いでしょう。肌の色が茶色っぽい方にとっても、紫外線の刺激があまり強すぎるのは良くありません。

 

また、日焼けしやすい肌質の方でも、元の肌色に戻りにくくなった自覚があれば、ターンオーバーが正しく行われていない可能性があります。