そばかすを今以上に増やさないために

■そばかすの原因

 

・そばかすとは

比較的、白人や黄色人種で色白の方にできやすいといわている「そばかす」。正式名は「雀卵斑(じゃくらんはん)」と呼ばれる斑点になります。

子供の頃からあるという方もいるかもしれませんが、目元や鼻のまわり、頬、肩、背中などに散らばる、茶褐色の小さな斑点(1~4mmほど)で、春先から夏に向かって色が濃くなった経験を持つ方もあるのではないでしょうか。それも特徴の一つですし、遺伝性であることが多いというのも特徴の一つでもあります。

そばかすは「先天性」と「後天性」に分かれ、子供の頃からある先天性のそばかすは、成長するとなくなるくことがほとんどですが、後天的性のそばかすは、加齢と共に濃くなることも多く、消えずに残っていくのです。

先天性、後天性共に、そばかすができやすい体質というものは確かにあるようで、家系的にそばかすの方が多ければ、そばかすはできやすいともいわれているのです。

また、主に後天性そばかすの原因は、紫外線だったり、間違ったスキンケアや洗顔方法だったり、お肌に適していない化粧品だったり、ストレスだったり、ビタミンやミネラルの不足だったり、睡眠不足だったりなど、複数あります。それらの中でも、重要なキーポイントとなるのは紫外線だという見方が一般的で、結果として生成されるメラニンが関係してくるからなのです。

 

・そばかすができる過程

メラニンが関係しているそばかすは、次のようにしてできていきます。紫外線を浴びたお肌は、体内で老いの原因となる活性酸素を多く発生させて、メラノサイト(色素形成細胞)を刺激し、メラニン色素を生成させます。

本来なら、メラニン色素がお肌を黒くすることで、紫外線の害から守ってくれ、不要になればなくなるわけです。それが、大量に生成され続けたり、はがれ落ちなかったりすると、お肌の内部にたまってそばかすができてしまいます。色素沈着が固定することによって、表面に現れてきて、そばかすだと認識できるわけです。

 

■そばかすの種類を増やさないために

 

・先天性のそばかす

幼少の頃から思春期にかけて目立つようになるそばかすが「先天的のそばかす」です。親から受け継いでしまう、次世代に現れやすい優性遺伝だといわれています。普通は、思春期以降になれば徐々に薄くなっていくことがほとんどです。特に現れている部位が顔だと、若いうちは気になるかもしれませんが、薄くなって消えていくものであるため、忘れてしまっていることもあるでしょう。

しかし、消えていくそばかすであっても、日々の生活でお肌に紫外線や摩擦などの影響を受け続ければ濃くなり、消えなくなってしまうこともありますから、お肌に対する気遣いをして過ごすことが大切です。

 

・後天性のそばかす

先天性のそばかすが子供の頃からのものなら、後天性のそばかすは、大人になってからできるそばかすになります。これまでの刺激の積み重ねでできてしまったものですから、自然に消えることはまずなく、むしろ、年齢を重ねるごとに濃くなって増えていく傾向があります。

何十年と生活をしていく間に、大量の紫外線を浴びたり、間違った洗顔・スキンケアをしてきたり、ストレスがかかったり、食生活が乱れたり、飲酒・喫煙など、自分で原因となっているようなことを行っているからでしょう。

 

・先天性そばかすの対処

遺伝で引き継いでしまう先天性そばかす。できている方の特徴というのは、元々色白で、日焼けで赤くなる特徴があるため、日焼けには弱いお肌になります。紫外線に当たらないことが一番ですから、外出の際には、普段からUVクリームや美白効果の高い化粧品でケアすることと、日傘や帽子をプラスして予防することが重要です。もし、日焼けをしてしまったら、

すぐ炎症を鎮める化粧品でケアをし、高い保湿力のあるクリームやローションを足しておくと良いでしょう。

また、色白で、日焼けで赤くなってしまうお肌は、少しの刺激にも敏感なお肌ですから、化粧品などを塗る際には、必ずパッチテストをしてから注意して使用することをおすすめします。

 

・後天性そばかすの対処

後天性のそばかすも先天性のそばかすと同じで、紫外線に注意することが大事です。今までの生活習慣の積み重ねでそばかすができたわけですから、一つずつ生活習慣も振り返り、改善することはしていきましょう。

例えば、1年中UVケア商品で紫外線対策はしていますか。日傘や帽子と一緒に外出していますか。化粧品は、美白成分配合のものを使用していますか。洗顔やスキンケア時にお肌をゴシゴシこすっていませんか。β-カロチンやビタミンA・B・C・Eを含む食品を積極的に摂っていますか。ストレス解消をしていますか。睡眠は足りていますか。アルコールや煙草を摂り過ぎていませんか。など、自問自答していくと、どれくらいNOという答えの生活をし、お肌に刺激を与えてメラニンを生成しやすくしてきたかに気づくことでしょう。

そばかすのケアは、シミやシワのケアにもつながりますから、1日でも早い生活改善に取り組み、お肌に良いことだけをしていきたいものです。