■ニキビの原因
・ニキビとは
成長過程で起きるホルモンバランス。その乱れが大きな原因となってできる思春期のニキビ、生活習慣によってできる大人のニキビ。思春期にできるニキビはTゾーンを中心、大人になってできるニキビは顎や口元やフェイスラインなどのUゾーン中心の傾向にあります。
予防として、皮膚を清潔に保つ、睡眠を十分にとる、パランスの良い食事を摂る、暴飲暴食は慎むなど、意識してすることは数々あるでしょう。
それでもニキビができてしまったら、上手に治していかないと、治療後の「ニキビ跡」が残ってしまう可能性があります。そうならないためにも、ニキビのタイプと対処法を知っておくことは大事でしょう。
・ニキビのタイプ
白ニキビ、黒ニキビ、赤ニキビ、黄色ニキビ、紫ニキビなどが目に見えてくるニキビの種類になります。この中で、白・黒ニキビは初期の段階ですから、早めに治せば大丈夫ですが、繰り返すようなら要注意段階です。
赤ニキビ以降になると、酷ければニキビ跡になる可能性のあるニキビで、ケアの仕方やいろいろな対処の仕方次第でどんどん悪化してしまうこともある、やっかいなタイプになります。
できてしまったら、どんなニキビなのかをまず見ることが、適切に治していくことや適切な化粧品を使用していくことにつながるでしょう。
・ニキビの原因は
10代にできるニキビの原因は、過剰な皮脂のコントロールが未熟なために起こるものですが、20~30代になってできるニキビの原因は、ホルモンバランスが崩れたり、加齢によるお肌のターンオーバーがうまくいかなくなったりすることだったり、日常のストレスや生活習慣だったり、複合的な理由が重なって起きてくるのです。
また、毎日使用する化粧水などの化粧品の段階から間違った選択をしていたり、お手入れが間違っていたりすることでも、ニキビを発生させたり、悪化させたりしてしまうことになっていることが考えられます。ニキビの原因を作らないような環境づくりがまず第一歩でしょう。
■ニキビに効果のある化粧水
・ニキビに効く成分
赤みがあるニキビには、美白成分と保湿成分がおすすめです。美白成分は「ビタミンC誘導体」、保湿成分は「ヒアルロン酸」「アミノ酸」「コラーゲン」など、さらに抗炎症なら、「グリチルリチン酸」「カンゾウ根エキス」があると良いでしょう。
色素沈着のニキビには、美白成分とピーリング成分がおすすめです。美白成分の「ビタミンC誘導体」「ハイドロキノン」、抗酸化成分の「フェルラ酸」、保湿力の「セラミド」などが挙げられます。
凹凸のニキビには、保湿成分やピーリング成分、ターンオーバーを活性化させる成分がおすすめです。オールマイティーな「水溶性プラセンタエキス」、抗炎症の「グリチルリチン酸ジカリウム」、保湿力の「ゼニアオイエキス」などが効果的です。
・ニキビ肌なら使うのを注意したい成分
ニキビのできたお肌は、いわば炎症を起こしていますから、刺激になるような成分入の化粧水は避けなければなりません。お肌に優しい成分を含んだ、浸透力と保湿力の高い化粧水を選ぶことが大切になります。
お肌の乾燥を進めるようなアルコール成分(エタノールなど)が含まれているもの、お肌のバリア機能を弱めてしまうような石油系合成界面活性剤の入ったものなどは、特に避けるようにしたいものです。
ちなみに、石油系合成界面活性剤の代表的な成分を挙げると、スルホン酸ナトリウム、キシレンスルホン酸アンモニウム、パレスー3硫酸ナトリウム、パレスー3硫酸アンモニウムなどがあります。
・生活習慣にも気を付けよう
ニキビができやすい、ニキビ跡が残りやすいことは、生活習慣の問題が大いにあります。食生活での体質改善や、十分な睡眠、アルコールや煙草などを控えるなど、生活習慣の全般的な見直しがとても重要なことになります。
体質改善は、結局、お肌の改善にもつながりますから、ニキビで悩んでいるなら、毎日の食生活の見直しが必須でしょう。
例えば、ビタミン、食物繊維、乳酸菌などを多く摂取し、甘味で糖分を控えるとか、禁酒・禁煙などをすることです。