肌の”くすみ”はこれが原因、くすみを解消して美白へ近づこう

■肌のくすみの原因

 

シワやシミの他に、くすみも気になるものです。肌がくすんでいると疲れて見えたり、老け顔に見えたり、顔の印象が暗くなりがちですから、マイナスのイメージを与えたくはないでしょう。

 

くすみの状態は、顔全体に出る、肌の潤いや透明感、明るさがなく、まさに顔色が悪く見えてしまう状態を指しますが、くすみの原因は4つあると考えられています。それらを見ていきましょう。

 

 

・血液の循環不良

 

くすみの原因の一つに「血液の循環不良」があります。生活のリズムを乱すことになる疲労やストレス、寝不足、冷え、喫煙や偏食、栄養バランスの悪さなどが続くと副交感神経の働きを鈍らせ、交感神経の働きを優位にさせてしまうことが原因です。

 

血管が興奮したままになりますから、血流の低下が起こり、顔色も赤い色から黄色や青みがかかった黒ずんだ色になってしまいます。角質も厚くなり、メラニン色素の沈着も起こって、一層、顔色をダーク色にしてしまうのです。

 

 

・肌のリズムの乱れ

 

2つめの原因として、「肌のリズムの乱れ」が考えられます。ターンオーバーといわれるもので、健康な肌であれば28日ほどの周期で肌は生まれ変わりますが、加齢や紫外線の影響、ストレス、生活習慣の乱れなどによって、肌の生まれ変わりが進んでいかないこともあるのです。

 

そうなると、古い角質が積み重なり、皮脂や老廃物も溜まっていくことで、肌がザラザラするようになり、硬い肌に変化していき、くすみを引き起こしてしまいます。

 

 

・メラニン色素沈着

 

3つめの原因として、「メラニン色素沈着」があります。一般的に、紫外線による日焼けや炎症などのダメージによって大量のメラニンは作り出されてしまいます。あまりに大量で過剰過ぎると、メラニンの色がくすみに見えるということもあるでしょう

 

時間が経ってもメラニン色素が排出されない場合や、乾燥によって肌の新陳代謝が上手くいかない場合にも、メラニン色素は沈着していき、くすみを作ってしまうことが起こりやすいのです。

 

 

・毛穴の汚れ

 

最後に、「毛穴の汚れ」も原因とされます。毛穴の汚れといえば、小鼻の周りが思い出されますが、毛穴は顔全体にあるものです。極端にいうと、あの小鼻にある黒いブツブツが顔全体にあると思えば、わかりやすいかもしれません。

 

ひとつひとつの毛穴に入り込んでいる、ホコリ、メイクの汚れ、皮脂、古い角質など、様々な汚れが詰まって溜まり、角栓となって、時間の経過と共に酸化して化学変化を起こし、顔全体が黒くくすんだようになってしまいます。

 

 

 

■肌のくすみを解消するには

 

肌のくすみを解消するには、原因となっている事柄に注意したり、取り除いたりしていけば良い方向に向かっていくでしょう。セルフケアによる毎日の積み重ねが大事ですから、日頃から心がけるようにしたいものです。

 

・冷え性改善のマッサージ

 

血液の循環を良くするためにいつも全身を温めて、冷えないようにすることが肝心です。冷え性であることが多いですから、

特に入浴中や前後で、足から始まって顔までマッサージを行うと冷え性改善につながるでしょう。入浴は、38~40℃くらいのお湯に15~20分かけてゆっくり入ることをおすすめします。のぼせてしまうなら、半身浴にしましょう。

 

足からマッサージを始めるのは、下半身に体全体の約7割の血液が集まっていることや、心臓に遠い抹消神経からのほうが効率的だからです。

 

まず、足指から始めて足部、足首、ふくらはぎ、膝裏、太もも、そけい部と、丁寧に揉みほぐします。次にお尻からお腹、背側、胸部、鎖骨、肩と、徐々に顔に近づいていきます。最後に顔のマッサージです。顔は入浴前後ならオイルやクリームを使用してのマッサージ、入浴中ならこするのではなく、左右の頬を交互に膨らませて、10~20回程動かす程度でも効果的でしょう。

 

メイク前にも数分間、美白化粧水やローションの後に顔のマッサージをすると、血行が良くなり、肌に赤みが差して、メイクののりが良くなることが期待できます。

 

 

・紫外線対策をしっかり

 

くすみをはじめとして、肌トラブルの原因となるひとつが紫外線による刺激であることはよく知られています。紫外線を浴びたことによってメラニンが作られてしまい、色素沈着を起こすという流れです。メラニン生成を抑えるためにも、夏だけでなく、1年中の日焼け止め対策をすることがとても大切になります。日傘や帽子、日焼け止めクリームは常備し、いつでも屋外では使用するようにしたいものです。

 

たとえ室内にいたとしても、日当たりの良い窓際には紫外線が降り注いでいますから、知らないうちに紫外線を浴びているということにもなるでしょう。特に車や電車などに乗る時には、場合によっては一定の時間、紫外線を浴び続けることになってしまいますので、屋外と同じようなケアをすることが大事です。

 

屋外・室内のどこにいても、紫外線への油断は禁物ですから、日頃からケアと予防を同時に行うことができる、薬用化粧品・医薬部外品になっている美白化粧水での肌のお手入れも、ぜひ、おすすめしたいことになります。

 

美白成分を含んだ美白化粧水などを、肌の隅々に渡って丁寧につけていくことで、成分の浸透力が違ってきます。透明感のある健康な肌でいることこそ、しっかりとした紫外線対策につながるというものです。

 

 

・毛穴の汚れを取るために正しい洗顔を

 

せっかく、良い成分の入った美白化粧水などの基礎化粧品を角質層に浸透させようとしても、毛穴に汚れが残ったままだと、浸透しにくくなってしまいます。

 

まず、くすみのないうるおいのある肌にするためには、素肌からの洗顔はもちろんですが、メイクを落とすためのクレンジング洗顔にも注意をしながら、正しい洗顔を身につけて、汚れを残さないようにすることが大切です。

 

洗い過ぎもいけませんが、乾燥肌だからといって洗顔をおろそかにしてしまうことも良くありません。たっぷりの泡でこすらないように泡でなでながら洗い流す、優しい洗顔をおすすめします。

 

クレンジングには、洗浄力と刺激性のバランスが良いとされるクリームタイプやジェルタイプがおすすめです。くすみ取りには、ピーリング洗顔もありますが、毎日ではなく月1回程度から様子を見ましょう。それでも、乾燥肌であればあまりおすすめはできませんので、肌質が改善してからの選択肢と考えたほうが良いでしょう。