日焼けによるシミ原因と消し方

■日焼けでシミができる理由とは?

・紫外線などにより皮膚の奥にメラニン色素が発生

紫外線を受けると、肌のダメージによって日焼けが生じます。その時に防御反応として一時的にメラニン色素が活性化するもので、本来はシミとなる悪い要素だけではない役割も担っているのです。

肌の状態が健康ならば、ターンオーバーなどによって排出されるものであり、シミとなることはありませんが、紫外線を大量に浴びて肌の状態が良くない状態であれば、大量のメラニン色素が発生してしまったり、排出がうまくできなかったりしてメラニン色素がそのまま残ってしまいます。そうなると色素沈着となり、シミになってしまうのです。

 

・排出しきれなかったメラニンが皮膚に残る

排出しきれなかったメラニンが皮膚に残ってシミになる場合、原因は2つあります。一つは排出できないほど大量のメラニン色素ができてしまった場合ともう一つは肌のターンオーバーが機能していない場合です。

排出できないほど大量のメラニン色素ができてしまうのは、紫外線を長時間にわたって大量に浴びてしまい、日焼け止め対策をしなかったか、効果がなかったかによるものと考えられます。あるいは、肌細胞が何らかの異常により紫外線を浴びていないのにメラニン色素を常時作り出していることも考えられます。

また、肌のターンオ―バーが機能していない場合は、剥がれていかないメラニン色素が積み重なっていき、沈着という形になって残ってしまうということになります。

いずれにしても、元から大量の紫外線を浴びないことや、常に肌の状態を良い状態に保っておくことが、シミを作らない、残さないキーポイントとなるでしょう。

 

・ターンオーバーでメラニンが残った皮膚がシミとして肌表面に現れる

シミになってしまうのは、日焼けの際に紫外線に反応してできたメラニンという色素が沈着してしまったからです。メラニンはなくてはならないものでもあり、体内の細胞を紫外線から守る働きをしていますので、不要になったメラニン色素は、通常ならば肌の新陳代謝を促すターンオーバーという働きによって、28日間で剥がれ落ちてしまいます。そうなれば、元の肌色に戻り、シミとして残らないしくみですが、ターンオーバーがうまくいかないと、また次のメラニン色素ができますから、残っていくものが茶褐色や黒ずんだ色となり、シミとなっていくわけです。

正常でないターンオーバーを繰り返していると、肌細胞そのものの質が悪くなり、乾燥しやすい肌質になるなど、肌質自体にまで変化を及ぼすようになってしまうでしょう。それほど、日焼けでの紫外線が肌へ与えるダメージは大きなものなのです。

 

■シミを防ぐ

 

・美白化粧水を使う

 

今や、子供でさえ日焼け止めをする時代です。シミができないようにするためには、子供の頃から紫外線予防をすることはもちろんですが、どうしても生活をする上では、一生を通して完璧に日焼けから肌を守ることは不可能ではあるでしょう。

そこで、日焼けをしてしまった肌への早いケアを考えていくことが大切になります。日焼けをした日の夜からのケアを早速していきたいものです。美白化粧水をはじめとする美白ケアを行うなど、アフターケアを素早くすることがシミを防ぐスタートになっていくでしょう。

少しの日焼けでも、日焼けによる肌のダメージは思っているよりも大きなものです。肌のダメージを軽減しながら回復させるためには、素早いケアに続いて、一時的なケアでない継続的なケアが重要で、結果としてシミを防ぐことにもつながっていくことになるでしょう。

日焼けした肌に使用する化粧品としておすすめしたいものは、やはり美白成分の入った類になります。特にビタミンC誘導体を含んだ化粧水やクリームなどを使用することによって、薬用成分がメラニンの発生を抑えてくれる働きをしてくれますから、一般の化粧品より効果のほどは期待できることでしょう。

 

・ビタミン類を摂る

 

ビタミンが肌に良いことは周知の事実。特に知られていることとしては、シミの原因となるメラニンの生成を抑えてくれるということから、ビタミンCの摂取がシミに良いといわれます。意外ですが、焼きのりや赤・黄ピーマン、ゆず(果皮)やアセロラジュースには、ビタミンCの代名詞となっているレモンよりもっと多くのビタミンCが含まれていますから、積極的に摂るようにしたいものです。

他にもシミを防ぐことに貢献するビタミンとして、ビタミンA(主な食材は豚・鶏レバー、銀鱈、うなぎなど)やビタミンE(主な食材はアンコウの肝、すじこ、アーモンドなど)が挙げられます。今挙げた食材は、毎日という頻度では摂取しにくいかもしれませんので、ビタミン自体の含有量はかなり減ってしまいますが、毎日の摂取から考えるとビタミンAは味付けのり、抹茶(粉)、にんじん、たまご(卵黄)、ほうれん草(ゆで)など、ビタミンEはたらこ、明太子、いわし(油漬)、抹茶(粉)あたりが、そのままでも調理をしても取り入れやすい食材ではないでしょうか。

また、水溶性ビタミンであるビタミンCは、体内から2~3時間で排泄されてしまいます。サプリメントも活用した摂取を心がけましょう。

 

■日焼けのシミを消す方法

 

・美白化粧品を継続的に使用する

生きている年数が多いほど、紫外線に当たる年数も多いということになりますから、シミが現れ、色も濃くなるという現象の多さは加齢と共に増えていくことは否めない事実でしょう。

こうして一旦できてしまった日焼けのシミを消すことは簡単なことではありませんが、方法の一つとして、美白化粧品を継続的に使用することが考えられます。継続は力なりということでしょう。

シミを消すことに活躍する美白成分の代表的なものを挙げてみると、肌のターンオーバーを促進させるビタミンA誘導体や4MSK、メラニンの還元作用のあるハイドロキノンやビタミンC誘導体、メラニンを含んだ古い角質細胞を除去する成分のAHA(アルファヒドロキシ酸)やプロテアーゼなどの成分があり、徐々にシミから解放される実感が持てるでしょう。

ただ、一番良いことは日焼けをしないこと、シミを作らないことにあり、事前の日焼け止め対策としての美白ケアもしっかりすることをおすすめします。

 

・野菜やビタミンを摂る

 

日焼けのシミを消すというより、シミの原因となるメラニンや、さらにその元のチロシナーゼに作用することを、食べ物から摂取して作用させていくことが重要です。それには、ビタミンを多く含んだ野菜や果物などを意識して摂るようにしなければならないでしょう。それだけ、体内に摂り込まれた栄養素によって働きかけることは重要なことになります。

特に、肌が弱い敏感肌の方やアトピーの方などは、かゆみや炎症に加えてシミが発生しやすくなる日焼けの時期には悩むことも多くなってしまうでしょう。人一倍、日常のスキンケアへの注意はしていることでしょうが、食事面での改善も非常に有効となります。肌質を問わず、食事でのビタミン摂取には力を入れていきたいものです。

 

 

・睡眠と血行をよくする

 

貧血の方が青白い顔色であるように、血流と顔色の関係には深い関わりがあります。単に顔色ではなく、血流が悪いことは顔のシミやくすみにも関わっているのです。

その原因の一つとなっているのが睡眠不足と睡眠の質になります。睡眠中は体の機能を回復させる大事な時間となりますので、血管についても同じことがいえます。睡眠不足や睡眠の質が悪いと血管のダメージを回復できず、日中の血行も良くすることはできないのです。

起きている時間が長いほど、血管には老廃物や疲労物質が溜まることになり、良いことはないでしょう。血行を良くすることがすなわち、シミを排泄していくことにもつながっていくのです。