肌荒れの原因と肌荒れの改善方法

■肌荒れの原因

肌がかさついたり、反対にテカったり、あるいは赤味があったり、吹き出物ができたり…と、私たちの「肌」は、非常にデリケートですね。このような肌のトラブルを総称して「肌荒れ」と言いますが、現代人女性の多くがこの肌荒れに悩まされているといっても過言ではありません。では、なぜ肌荒れが起きてしまうのでしょうか。

 

肌荒れの原因には、実にさまざまなことが考えられます。まず、肌荒れを引き起こす外的要因には、間違ったスキンケアや、日常的な乾燥といったことがあげられるでしょう。スキンケアといえば、肌を健康に保つため・美しくするために行うケアのはずなのに、それが間違っていて肌にダメージを与えているとすれば、なんとも残念ですよね。たとえば、スキンケアの基本として、毎日の洗顔や化粧水、乳液、クリームといったものの塗布が考えられると思いますが、洗顔などは特に間違ったスキンケアをしてしまいがちなもののひとつだといいます。洗顔を行う目的は、肌の汚れを落とすことですが、汚れを落としたいばかりに、ゴシゴシと肌をこすってしまったり、必要以上に強力な洗顔料を使っていたりはしませんか?また、洗顔後に肌がキシキシ言いそうなくらいになっていないと、洗った気がしない!という人もいますが、実はそこまでいってしまうと「洗いすぎ」というのはご存知でしょうか。

 

理想的な洗顔とは、肌を洗い終わったあとに肌がしっとりとした状態であること。べたつきはないが、程よいしっとり感があるくらいがちょうどよいとされています。洗顔後にしっとりとすることを目的として、美容成分を過剰に配合した洗顔料などもあるようですが、このような洗顔料は表面上肌がしっとりするだけで、余計な成分を肌に付着させてしまう場合もありますから注意が必要です。

 

それから、日常的な乾燥についてですが、普段暮らしていく中で避けることができないものが多いです。たとえば、季節の変化によるもの。秋~冬にかけては、気温の変化や空気の乾燥が起こりやすいですよね。実際に、秋~冬に肌の乾燥に悩まされるという人も多いはずです。また、一見乾燥とは無縁そうな、春や夏でも、急な気温の変化があったり、日焼けやエアコンの使用などによって、肌が乾燥することもあります。つまり、日常的に肌は乾燥しているのです。肌荒れの原因には、このような外的要因のほかに、ホルモンバランスの乱れやストレス、睡眠不足に便秘…といった内的要因も大きな影響を与えます。こんなにたくさん内的要因があるのか!と驚いてしまうかもしれませんが、これらはすべて少しずつ関連しあっているので、一つの要因が当てはまる人は、結局すべての要因に当てはまることが多いです。

 

逆に言えば、どれか一つを改善すれば、自然と他の要因も改善されていく可能性があるということです。たとえば、ホルモンバランス。ホルモンの分泌は、無意識のうちに行われているので、乱れていてもそれを修正するのが難しいように思われますが、なるべくストレスを溜めないように心がけたり、睡眠不足を解消するようにするとどうでしょう。自然とホルモンバランスも整いやすくなるといいます。便秘などは、不要なものを体の中にいつまでもため込んでしまうため、お肌にとっては大敵といえる内的要因です。便秘の原因は、食生活の乱れなどが大きいですが、先にあげた肌荒れの内的要因のいくつかが改善されると、自然と治ってしまう場合もあります。

 

肌荒れは、このように外的要因と内的要因の2つの要因が合わさって引き起こされるトラブルですが、その人の身体や心のバランスが崩れていることのサインともいえるかもしれません。ですから、ただ美しくなりたいというだけでなく、身体と心のバランスを整えるという意味でもしっかりと対策をとっていく必要があるのです。

 

 

 

■肌荒れの改善方法

現代人は肌に何らかのトラブルを抱えている、肌荒れをしている人がほとんどだといいますが、もっとも簡単に肌荒れを改善する方法として、クレンジングや洗顔、化粧水といった基本的なスキンケアを見直すという方法があります。もちろん、肌荒れの原因は人それぞれですから、スキンケアだけでは改善されないという場合もあるかもしれませんが、肌荒れをどうにかしたい!と思ったら、まずは普段のスキンケアを見直すところから始めてみましょう。

 

はじめに、クレンジングと洗顔についてです。クレンジングは、化粧を落とすために洗顔前に行うお手入れです。化粧をしていないという人には不要ですが、化粧をしている場合には必ず行いましょう。メイク製品のほとんどは油性のものなので、クレンジングにも油性のものを使います。クレンジング力が強いものは順番にオイルタイプ、ジェルタイプ、乳液タイプ、クリームタイプなどが挙げられますが、これは化粧の濃さによって使い分けると良いでしょう。

 

肌にとっては、クレンジング力の強いものほど、負担が大きくなる場合が多いので、肌に負担をかけたくなければ、なるべく薄化粧を心がけるようにするというのも、肌荒れを改善させる一つの方法と言えるかもしれません。洗顔は、好みの洗顔料を使えばOKですが、できればなるべくシンプルなものを選ぶのがおすすめです。洗顔の目的は汚れを落とすことなので、美白や保湿などの機能はそれほど重視しなくても大丈夫。よく泡立てて優しく洗顔しましょう。ゴシゴシこするのは禁物です。また洗顔料のすすぎ残しがないように注意してください。

 

化粧水は、洗顔後の肌に水分を補い、保湿するために使用します。角質層に水分を与えて肌を柔らかくする柔軟化粧水や、引き締め効果のある収れん化粧水、落としきれない角質などを落とす拭き取り化粧水などがありますが、しっかり洗顔ができていれば柔軟化粧水で十分なはずです。中でもヒアルロン酸やセラミドといった成分を含むものは、水分保持に高い効果を発揮しますから、オススメです。化粧水の効果をさらに高めるため、乳液も使用する人が多いと思いますが、乳液は化粧水にくらべほんの少量でOK。肌がべたつかない程度に使用するのがポイントです。

 

乳液のかわりに、美容液やクリームを使用するのも良いでしょう。ちなみにこれらの基礎化粧品を顔につけるとき、パタパタと顔にはたき込むようにつける人がいますが、弱い力であっても実はこれも肌にとってはダメージとなります。化粧水や乳液、美容液にクリームといったアイテムは、手を使って優しく顔につけるようにしましょう。